2023年9月4日 ブルームバーグニュースのレポートで 【スイス高級腕時計メーカー、フラン高が新たな脅威に-利益圧迫リスク】とういタイトルで掲載されていました。内容はスイス高級時計メーカーのほとんどが米国市場または米ドル決済の国が多く オリス、モーリス・ラクロアといった中価格帯・入門レベルのメーカーの最高経営責任者(CEO)らは、ドルの為替相場が1ドル=1フランの水準から約0.88フランに下落していることから、昨年の値上げに伴う利益はほぼ喪失したと語る。空前のブーム後、需要は緩む状況にあり、この自国通貨高のタイミングは最悪とのこと。スマートウオッチなど普及により若い世代の消費者は伝統的な高級時計に対する関心が低くなりつうある傾向も問題。またロレックス パテック フィリップ オーデマピゲのような最強時計メーカーがまるで、金価格のように有事の資産としての購入、また投機的な運用で資産を増やそうとする流れはとどまるどころか増幅している。街中でロレックスなどプレミアウオッチを以前より気軽に身に着けている人は少なくなった気もする。一方その他の高級時計はそれ程活況でもないのかもしれない。米国に次ぐビッグマーケートである中国が不動産問題や政治的な圧力など中国経済は以前ほどの勢いはないのは確かで、今後二極化が進むのか、以前のような流通になるのか、はたまた高級時計の投機的な動きが鈍るのかは今後注視しておく必要がある。